MT4.1正式リリース! これがMovable Type 4.1の目玉だ!
MT4.1(Movable Type 4.1)が1月24日、ついに正式リリースとなりました。
私も早速このブログを4.0から4.1にアップグレードしてみました。
本格的に使い込んで検証していくのはこれからですが、やはり4.0から4.1へと
さらに「面白く、使えるツール」になっていると思います。
まず今回はMT4.1のポイントをかいつまんで紹介します。
▼ MT4.1のポイント(1) カスタムフィールド(Custom Fields)
MT4.1の目玉はまずは何といっても
カスタムフィールドの搭載
です。
もし誰かに「MT4.1ってどうなの?」と聞かれたら、「カスタムフィールドがやっぱすげーよ!」と答えておきましょう。
たとえアナタが自分の言ってることが全くわかってなくても(笑)、この回答でパーフェクトです!(笑)
カスタムフィールドは、エントリー、カテゴリー、ウェブページ、そしてフォルダの4つの作成画面に、独自の入力欄を作れる、という機能です!
・・・「です!」とビックリマーク付きで力説しても、ピンと来なくて全然ビックリしてない人もいるかと思いますが(笑)、今までMTで普通のホームページを作ろうとした場合、一番苦労したのがここだったと思います。
たとえばショップサイトで、全部のエントリーに値段を入れたい。
そういう場合は、じゃあ「追記」欄とか「概要」欄とか、使ってない入力欄に値段を入れるようにしよう、というように、「未使用欄の使い回し」をしていたと思うんです。
で、未使用の入力欄がなくなると「しゃあないから本文の文章の下に手打ちで入れておこう」みたいなことをしていたのではないかと。
それを解決するのがこのカスタムフィールド!
値段の入力欄が欲しかったら、「値段」という欄を追加できるんです。
ちなみに下の画像は、MT4.0+カスタムフィールドのプラグインで自分が作成した、あるショップサイトのエントリー投稿画面です。
本文入力欄の下に、「本体価格」「価格」「品番」の三つの入力欄を追加しています。「品番」は、ショッピングカートのSHOP-Makerの品番を入力させて、SHOP-Makerのカートページにリンクするよう連動させています。
上記例では一行のみのテキスト入力欄ですが、入力欄の形は他に、
- 一行文字列用
- 複数行文字列用
- プルダウン
- チェックボックス
- ラジオボタン
- 日付入力
等々、内容に合った形式で作れます。
こちらは大変ご好評を頂いている(笑)、「MT4が使えるレンタルサーバー徹底比較!」のサーバー情報入力用に、カスタムフィールドで項目を増やした例です。
「初期費用」と「月額」欄に「¥」が入ってますが、これはカスタムフィールドの設定の「規定値」に予め入れてあります。
このように常に入力する文字列は、「規定値」欄に設定しておけば、投稿画面で入力された状態になります。
それから「マルチドメインとサブドメインを連結」には、チェックボックスを使っています。
ここにチェックを入れると、テーブルの「マルチドメイン数」と「サブドメイン数」のセルが連結するようなソースにしました。ソースの方では<MTIf>を使い、チェックが入ったら連結し、チェックがない場合は連結しない、とうい条件分岐を行っています。
また下図はMT3+カスタムフィールドですが、犬の服ショップのサイトの例です。
犬の基本情報の入力欄の他に、モデルの犬の誕生日を日付プルダウンメニューで追加し、服のサイズはラジオボタンでどれかを選択、という形にしました。
あと先日MTMSの生徒さんからいただいた質問で、「サイドバーに記事のタイトルを表示する時、長いタイトルが入りきらないので、短い短縮タイトルを追加することはできませんか?」というのがありました。
これもMT3までだったら「概要とかキーワードとか、空いてる欄に入れて」としか答えようがなかったんですが、MT4.1なら単純に短縮タイトル用の欄を追加するだけで済みます。
つまりアイデア次第でいくらでも使い道のある、非常に拡張性に富んだ機能なんです。
これって基本的にブログにはそれほど必要ない機能なんですよね(笑)
CMSとして、一般のホームページ制作にこそ重宝する機能です。
つまりレイアウトと入力項目が決まっているサイトであれば、カスタムフィールドによって、MTがオリジナルな専用管理ツールになるわけです。
またこれを他の機能と組み合わせていくと、これまたいろいろ面白いことができるんですが、その辺はまた次回以降のメルマガネタということで、今回は出し惜しみしときます(笑)
▼ MT4.1のポイント(2) テンプレートセット
正直言うと、あんまりこの機能は紹介したくないんです。あまりに便利だから、知ってると知らないとで他の同業者に差を付けられるからです(笑)
ま、ようやく出たな、という感じなんですが、要するにテンプレートの丸ごと切り替え機能です。
確かMT3.2から、「スタイルキャッチャー」という機能が搭載されました。
これは一般のブログサービスのように、ワンクリックでデザインを変更できる機能でした。
が、実はスタイルキャッチャーは、スタイルシートの切り替えだけだったんです。だからテンプレートはMTデフォルトのテンプレートでなければ使えませんでした(もちろんスタイルキャッチャー対応テンプレートなら可能ですが)。
が、今回のテンプレートセットは、まさにテンプレートの切り替え機能です。なのでテンプレートソースもスタイルシートも全部ひっくるめて変更できます!
ま、一般のブログサービスのように、使用中のサイトのテンプレをすぐ切り替え、ということまではできません。
基本的には下図のように、ブログの新規作成時に選択しなければならないことになってます。
実は新規作成後にも変更はできるようになってるんですが、さっき試してみたら、一部テンプレートの変更が反映されなかったところがありました。
まあ初めてだったので自分の操作ミスもあり得ますが(^^;
とにかく、テンプレートが一発で選択可能、というのは強力です!
ユーザーにとってはもちろんですが、私のようにMTのテンプレを配布してる人間としても、ユーザーの誤操作によるエラーなどを防げますし、何より「テンプレート導入マニュアル」なんてのを作る必要もなくなります(笑)
これまでのように「○○.txtを開いて全文コピーしてメインページというテンプレートのソースと差し替えて、次は同様にスタイルシートを・・・」なんてことが必要なくなるわけです。
こんなのマニュアル書く方も読む方もうんざりですからねぇ(笑)
配布側としては、このテンプレート・セットに準じた形でテンプレを用意する必要がありますが、マニュアル作る手間に比べたらこんなもん!(笑)
自分はMT4.1のベータ版でしかまだ試してませんが、「風林火山 林の巻」の付録テンプレは、ちゃんとワンクリックで適応ができました。
▲「風林火山 林の巻」付属の「シンプルテンプレ・黒」を選択
MTテンプレは今後テンプレート・セットに準じたものが主流になると思います。なのでテンプレ作者の皆さん、今からチェックしておいた方がいいですよ!
・・・あ~あ、同業者に塩送っちまった(笑)
▼ MT4.1のポイント(3) 共有テンプレートモジュール
MT4でマルチブログプラグインが標準機能になり、複数のブログ、サイトを連携させて、一つの大きなサイトを作ることが可能になりました。
そして4.1ではさらに「共有テンプレートモジュール」が追加されました。
これは、複数のブログ、サイトにまたがって共通して使えるモジュールのことです。
要するに複数のサイトを作っていて、全部のサイドバーを共通のものにしたい、といった場合、共有テンプレートモジュールで作ればいい、ということです。
MT管理画面(ダッシュボード)では「グローバルテンプレート」という表記で、システムメニューの中の「グローバルテンプレート」をクリックすると開きます。
デフォルトでは「メールフッター」というテンプレートが入っています。
ここにサイトデザインの大枠を作って入れておけば、全サイト共通のデザインが適用できるんじゃないかと思います。
まだこの機能は私自身はチェックしてませんが、そういうことができれば、同じテンプレート、同じデザインでコンテンツだけ変えてサイトを量産してるアフィリエイターとかには非常に便利かも?(笑)
▼ MT4.1のポイント(4) 汎用ウェブサイトテンプレートセット
今日まで存在を知らなかったんですが、インストールしてみてビックリした内容です(笑)
とりあえず以下のリンク先を見てみてください。
なんと、これがMT4.1のデフォルトデザインに入っていたんです(笑)
これはホントに「汎用ウェブサイト見本」というサイト名を付けただけ、あとスタイルキャッチャーでデザインを選んだだけで、何も手を加えていません。
バナー下の「ホーム」「ブログ」「About」「お問い合わせ」という横並びメニューも、最初っから含まれていました。もちろん各リンク先ページも。
もう完璧に企業をサイト意識した作りですよね。カスタムフィールドと同様、MT4.1がブログにとどまらず、もっと広く「ホームページを作るためのツール」という方向に明確にシフトしている証拠だと思います。
こんなん画像変えてチョチョっとデザインいじるだけで、即普通のサイトとして使えそうですよね。まさかこんなのが付いてるとは思いませんでした(笑)
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ということで、ザッとMT4.1の目玉をご紹介してみました。
これからどんどんMT4.1を使い込んでいって、もっと詳しいネタや面白いネタ、実践的な情報などを紹介していきたいと思います。
気になる方はぜひ ↓ をどうぞ!(笑)
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